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預貯金だけでは心配?高齢期に検討したい安心資産運用 ~個人向け国債とは~

Tags: 資産運用, 高齢者, 個人向け国債, 低リスク, セカンドライフ

高齢期の資産について漠然とした不安を感じていませんか?

セカンドライフを迎えられ、日々の生活は落ち着いているものの、将来への漠然とした不安を感じることはございませんか。特に、物価の上昇などが続くと、「今持っているお金の価値が将来どうなるのだろう」「このままで大丈夫だろうか」と心配になることもあるかもしれません。

多くの方が、大切な資産の大部分を預貯金で保有されていることと思います。預貯金は最も身近で分かりやすく、必要な時にすぐに引き出せる安心感があります。これは非常に大切なことです。

一方で、「少しでも資産を増やせないだろうか」「預貯金以外の方法も知っておきたい」とお考えになることもあるかもしれません。かといって、リスクの高い方法や、手続きが複雑なものは避けたい、安全性を第一に考えたいと思われるのは当然のことです。

この記事では、そのような皆様に向けて、預貯金に近い感覚で始められ、比較的リスクが低いとされる資産運用の選択肢の一つ、「個人向け国債」について分かりやすくご説明します。

なぜ、預貯金だけでは不安になることがあるのでしょうか?

現在の日本では、銀行の預貯金の金利は非常に低い水準が続いています。そのため、預貯金だけではお金がほとんど増えません。

また、最近のように物の値段(物価)が少しずつ上がっていく状況(これを「インフレーション」、略して「インフレ」と呼ぶことがあります)が続くと、同じ金額のお金で買える物がだんだん少なくなってしまいます。これは、お金の価値が実質的に目減りしている、ということになります。

もちろん、すぐに生活に大きな影響が出るわけではありませんし、預貯金が減ってしまうわけでもありません。しかし、長い目で見たときに、将来の生活費や急な出費に備えるため、少しでも資産を「減らさずに守りながら」、できれば「少しでも増やす」方法はないだろうかと考えるきっかけになることがあるのです。

無理なく始められる「安心資産運用」の考え方

ここで大切なのは、「一攫千金を狙う」ようなハイリスクな運用を考える必要は全くないということです。高齢期の資産運用は、何よりも大切な資産を「守る」ことを優先し、その上で無理のない範囲で「少し増やす」ことを目指すのが良いでしょう。

資産運用には、元本(預けたお金)が減ってしまう可能性(これを「元本割れのリスク」と言います)があるものも存在します。どのくらいの可能性があるのか、どのような場合にリスクがあるのかを事前に知っておくことが大切です。

これからご紹介する個人向け国債は、比較的リスクが低く、初心者の方にも分かりやすい金融商品の一つです。

高齢期に検討したい「個人向け国債」とは?

個人向け国債とは、国が発行する債券(国の借金のこと)を個人の方々が購入できるようにしたものです。国が発行しているため、日本国の信用力が非常に高く、安全性が高い金融商品とされています。

定期預金と似たような感覚で持つことができますが、いくつか異なる点があります。

個人向け国債の主な特徴とメリット

(※1)ただし、日本国債の信用度は、国自体の信用度に依存します。 (※2)2023年1月現在の情報に基づきます。金利情勢によって変動する可能性があります。 (※3)ただし、換金する際に、直前2回分の利子相当額から税金が差し引かれるなど、一定のルールがあります。

個人向け国債の注意点

どうやって購入するの?

個人向け国債は、お近くの銀行や証券会社など、様々な金融機関の窓口で購入することができます。

インターネットでの手続きも可能ですが、操作に不安がある場合は、金融機関の窓口で相談しながら手続きを進めるのが安心でおすすめです。

窓口では、担当者の方が個人向け国債について詳しく説明してくれますので、疑問点や不安な点を質問してみてください。ご自身の状況に合わせて、どのような商品が合うのか、購入方法はどうすれば良いのかなどを丁寧に教えてもらえるはずです。

まとめ

高齢期における資産管理や運用は、「いかに安全に、そしてご自身のペースで進められるか」が非常に重要です。預貯金中心の資産構成は決して悪いことではなく、むしろ安定の基盤となります。

その上で、少しでも資産を減らさずに守りながら、無理のない範囲で増やすことをお考えになるのであれば、個人向け国債のような比較的リスクの低い金融商品も選択肢の一つとして検討されてみてはいかがでしょうか。

分からないことや不安なことがあれば、一人で悩まず、まずは信頼できる金融機関の窓口などで相談してみることから始めてみてください。専門家のアドバイスを聞くことで、ご自身の状況に合った最適な方法を見つけることができるはずです。

大切なセカンドライフを、より安心して豊かに過ごすための第一歩として、この記事の情報が少しでもお役に立てれば幸いです。